ニューヨークのストリートから時代の寵児となり、20世紀を代表するアーティストのひとりとなったジャン=ミシェル・バスキア。
そんなバスキアの没後30年を記念し製作されたドキュメンタリー、
『バスキア、10代最後のとき』
の公開が決定しました。
上映はまだ少し先になりますが、予告編を含め、事前にご紹介していきたいと思います。
まずは、予備知識なしに予告編からチェックしてみてください。
映画『バスキア、10代最後のとき』予告編 | YouTube
予告編からでも、バスキアの生きていた時代の息吹を感じますね。
ではここからは、バスキア氏について少々。
1960年12月22日にニューヨーク市ブルックリンで生まれたバスキア。
グラフィティ・アートをモチーフにした作品で知られています。
バスキアの芸術は”挑発的二分法”と呼ばれるもので、「金持ちVS貧乏」「分離VS統合」「外側VS内側」といったように二分法に焦点を当てるのが特徴である。バスキアは、歴史的な事や現代社会問題に対する批評を、詩、ドローイング、絵画などテキストとイメージを織り交ぜながら、抽象的また具象的に描く。
引用元:Artpedia
ZOZOの前澤社長が、2018年5月に約123億円でバスキアの作品を落札したのはニュースにもなったので、そこでバスキアのことを知ったという方も多いのでは?

彼の絵は一般的に、単語、熟語、数字、絵文字、ロゴ、地図記号、図などあらゆる種類のテキストやコードで構成されている。またバスキアは建物だけでなく、さまざまなオブジェや物体にランダムに絵を描いており、あらゆるものが表現媒体であったことがバスキア芸術の本質の1つである。 すべての媒体を利用した彼の芸術は、その創造のプロセスにプリミティヴィズム性を感じさせる。
引用元:Artpedia
バスキアは画家としてだけではなく、ノイズ・ロック・バンド「Gray」としても活動していました。
この映像では、Grayの音楽とともに、彼の作品を数多く確認することができます。
Basquiat – GRAY – “I wanna go back” | YouTube
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独特の色使いや、ストリート感のある作品は、とてもエネルギッシュな印象を与えます。
“挑発的二分法”がよくわかる作品もありますね。
現代美術家としての成功を手にし、ストリートから一躍時代の寵児となったバスキア。
しかし、そんな彼も薬物の魔の手からは逃れられず、1988年8月12日、27歳という若さでヘロインのオーバードーズにより死去してしまいます。
かねてより芸術をやりたいと公言するKOHHも、バスキアのことを歌詞に書いていましたね。
KOHH – ”Die Young” Official Video | YouTube
“死んでもいいけど死にやしない
殺せるもんなら今殺せ
バスキア、ジミヘン、カートごめん
殺せるもんなら二度殺せ”
バスキアのような才能ある芸術家が、若くして亡くなったのはとても残念なことです。
しかし、たとえ人生が終わったとしても、その人が残した芸術は、後世まで生き続けるんですよね。
だからこそ、こういった映画を観てバスキアの人生にフォーカスすることは、彼の芸術をより深い部分で感じる上でも重要な意味があると思います。

監督:サラ・ドライバー
出演:アレクシス・アドラー(生物学者)、ファブ・5・フレディ(ミュージシャン)、リー・キュノネス(グラフィティ・アーティスト)、ジム・ジャームッシュ(映画監督)、パトリシア・フィールド(ファッション・デザイナー)
原題:BOOM FOR REAL THE TEENAGE YEARS OF JEAN-MICHEL BASQUIAT
製作年:2017年
製作国:アメリカ
配給:セテラ・インターナショナル
上映時間:79分
劇場公開日:2018年12月22日(土)
オフィシャルサイト
劇場公開は12月22日とまだ少し先ですが、クリスマス前のデートとかによくないですか?
こんなん一緒に観に行ける女の子とか最高やと思います。
で、次のデートはバスキアの作品を観に美術館へ行くと…
UR DRESSING ROOM読者のYoung Gunsたちは、このデートプランをしっかりメモしておくんだよ。
パセラやスポッチャでお茶を濁している場合じゃないからね。
締めはKOHHくんの歌詞の一節から。
“人生は短いけど芸術なら長い”
それでは、本日はこのへんで。
またねー。