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そのHIP HOP DNAにて、毎週楽しみにしていたEminem(エミネム) × Sway(スウェイ)の『Kamikaze』インタビューがようやく完結したので、まとめてみました。
各回のトピックも整理してますので、サクッとチェックしたい方にもオススメ!
もちろん、時間のある方は全編見ても損はないですよー。
2018年8月末にゲリラリリースされ、シーンの話題をかっさらったEminemの最新作『Kamikaze(カミカゼ)』。
“全方位型ディスアルバム”
と称されるほどの攻撃的な内容となっている本作について、Eminem自身がどのような意図をもって作り上げたのかが語られます。
聞き手は、90年代にアメリカ西海岸で活躍したSway & King Tech(スウェイ・アンド・キング・テック)のラッパー、Swayが担当。
まずは、第1回からどうぞ。
【エミネム×スウェイ】 インタビューPart 1:エミネムが語った『カミカゼ』の真相― (日本語字幕入) | YouTube
0:03~ オープニングからのサイン会
1:12~ 『Kamikaze』リリースにあたりゲリラという形をとった理由
2:47~ 前作『Revival(リバイバル)』リリース時に感じたリスナーに対する思い
5:38~ インターネットの普及による1億総発信者時代に対する向き合い方
10:30~ Joe Budden(ジョー・バドゥン)やMGK(マシンガン・ケリー)とのディスについて
11:03~ 次回予告
インタビュー冒頭にエムが、Sway & King Techの「In Control」のヴァイナルにサインをねだってるのかいいですね(笑)
Swayもベタに喜んでるし、こういうことができるタイプの人だったんだなと少しビックリ。
インタビューPart 1では、主にネット社会に対するエム自身のアーティストとしての向き合い方みたいなのが話の中心になっています。
SNSやYouTubeをはじめとする動画サイトなどで、誰もが発信者となれる今の時代。
僕自身も外野にいるからこそ、本サイトで「好き」とか「嫌い」とか簡単に批評してますが、それを受け止めないといけない側って、多分想像つかないぐらいのパワーを消費してると思うんですよね。
そういう意味でも、非常に興味深い内容でした。
では、続いて第2回をどうぞ。
【エミネム×スウェイ】 インタビューPart 2:MGK、ジョー・バドゥン・・何故彼らはエミネムの“敵”となったのか?(日本語字幕入) | YouTube
0:03~ Joe Buddenとの関係性について
1:06~ Joe Buddenも所属するEminem監修のユニット「Slaughterhouse(スローターハウス)」の現状
8:07~ MGKとのディスについて
12:55~ 次回予告
インタビューPart 2では、誰もが興味津々だったであろう、Joe BuddenやMGKとのディスに対するエムの思いが語られます。
Slaughterhouseのくだりなんかは、ショービジネスで成功することって、本当にいろんな要素が奇跡的にかみ合ってないと難しいんだなと痛感。
どれだけ才能があるラッパーたちが集まっても、そのときの時流に上手く乗れなければ、成功とはほど遠いもんなんですね…
MGKとのディスに関しては、僕もこれまでいろんな記事を読んできましたが、当のエムの回答には笑えました。
相変わらずの愛娘ヘイリーに対する溺愛っぷりも確認できてほっこり。
盛り上がってきたところで、続いて第3回でございます。
【エミネム×スウェイ】 インタビューPart 3:トランプ、タイラー・ザ・クリエイターへの反駁と知られざるエミネムの苦悩 (日本語字幕入) | YouTube
0:03~ Jessie Reyez(ジェシー・レイエズ)が『Kamikaze』に客演で参加した経緯
2:00~ 『Kamikaze』制作におけるDr. Dre(ドクター・ドレー)の役割
3:47~ BET Awards 2017でEminemが披露したトランプ大統領を批判する内容のフリースタイルについて
7:21~ Colin Kaepernick(コリン・キャパニック)のNike広告への起用とアメリカにおける人種差別問題
8:54~ Tyler, The Creator(タイラー・ザ・クリエイター)へのディスを振り返って
14:55~ 次回予告
インタビューPart 3は、かなりセンシティブな内容にも切り込んでいます。
そのぶん見応えがありましたね。
最近でも、口論を仲裁した黒人警備員が白人警官に撃たれるという痛ましい事件がありましたが、アメリカにおける人種差別問題は、一朝一夕で解決するほど単純なものではなく、とても根深いものなんですよね。
白とか黒とか、右とか左とか、そういったことに対して自分の思いを伝えるというのは、正解がないゆえに必ず賛否が巻き起こるんですが、それを踏まえても言わないといけないという彼の思いの丈を感じました。
BET Awards 2017でのフリースタイルをチェックしたい方は、こちらが和訳もあってわかりやすいですよ。
エミネムが“The Storm”で放った痛烈なトランプ批判リリックの真髄とは? 邦訳掲載
Tylerへのディスについては、エム自身にも言い過ぎた節があったんですね(笑)
今後の共作に期待したいところです。
それでは、最終回となる第4回をどうぞ!
【エミネム×スウェイ】 インタビューPart 4:遂に最終章!ドレイクへの思い、グラミー賞の裏側など“エミネム無双”炸裂! (日本語字幕入) | YouTube
0:03~ 『Kamikaze』に客演参加したJoyner Lucas(ジョイナー・ルーカス)について
2:11~ 『Kamikaze』収録曲「Lucky You」におけるDrake(ドレイク)批判ともとれる一節についての回答とリリックに対する考え方
6:33~ グラミー賞に感じること
11:15~ 『Kamikaze』収録曲「Stepping Stone」における自身も所属するユニットD12(ディートゥウェルブ)のメンバーに対する思い
14:36~ 私生活について
15:34~ まとめ
最終回となるインタビューPart 4では、気になっていたDrakeの件もスッキリ解消してくれました。
“他の奴らがどういうスタイルでやろうと
俺はリリック1行でも自分で書いたものじゃなければ
少しも楽しめない”
という言葉はさすがです。
Joyner Lucasのことはだいぶ気に入ってるみたいですね。
他人の楽曲をどんな切り口から聴いているのかは、とても勉強になりました。
グラミー賞も結局のところ、オリコンチャートみたいなもんなんですね(笑)
まぁ、いろんなお金の力が働いているでしょうし、致し方ないといえば致し方ないのかもしれませんが…
おわりに
さてさて、全4回にわたるインタビューをまとめてきましたが、皆さんいかがでしたか?
全編通すと1時間弱というロングインタビューですが、あっという間に終わっちゃったという方も多いんじゃないでしょうか。
それぐらい、エムさんのパワーというか、エナジーが伝わってくるインタビューでしたね。
エムさんも御年46歳。
もうアメリカのヒップホップシーンにおいても古株になってきてますが、フローやラップスキル、リリックの内容どれをとっても、全く衰えが見えないのはとてつもないことだと思います。
まだ『Kamikaze』を聴いたことがない方は、ぜひこの機会にチェックして、その凄さの一端でも感じ取ってもらえれば幸いです。
最後の最後にどうでもいい話なんですが、エムさんや、サッカー選手のリオネル・メッシもそうなんですが、絶対ヒゲなしの方がカッコイイと思うねんけどなー。
ホントにどうでもいい話で締めちゃってすいません(笑)
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それでは、本日はこのへんで。
またねー。